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2011年12月24日
12月24日に行われたファースト・レゴ・リーグ(FLL)関東大会に出場した、ロボット部8年生「玉川学園STC」チームは、全国大会出場権を獲得する事ができました。これで同チームは5年生で初出場して以来、4年連続となります。
FLL大会の特徴は、ロボット競技とプレゼンテーションの2部門の合計で競いあう形式となっているだけではなく、プレゼンテーション部門の比重が大きく設定されていることにあります。そのため「玉川学園STC」チームは、昨年度の全国大会が終了した2週間後にはすでに、プレゼンテーションの準備を始めていました。自分たちのチームを10分以内でいかにアピールするか。しかしキャンプを企画したり、公民館などの活動場所を見つけては自主的に練習したりと、語りたいエピソードは数多くあります。それを一番効果的に発表する方法を半年以上に渡って何度も練り直してきました。
今年からの新ルールで、大会当日の作業ピットを飾り付け、所属チームを示す物を身につける事、ということになりました。そこでIDカードを自分たちでデザインし、応援の保護者の分まで作り、ピットの飾り付けも色の組み合わせにまで気を配り、他のチームから「これを持ってきたのですか?」と聞かれるほど大きなボードで、スマートにチーム紹介をする事ができました。
大学との連携も今回の結果につながる要因となりました。農学部生産加工室に協力をお願いし、FLL2012のテーマである”FOOD FACTOR”(「食の安全」)に関するプレゼンテーションのための学習会を行いました。アイスクリーム製造を下準備から、カップのラベル張り、機材の洗浄に至るまですべてを体験させていただく中で、ばい菌や異物混入を徹底的に排除するための気配りを学びました。
さて、ロボットの方はと言うと、「玉川学園STC」チームがレゴマインドストーム歴4年目となる経験を感じさせる、レゴパーツの特性を十分理解し、安定性のあるマシンに仕上がっていることは、試合前から感じていました。そして当日、試合前に10分間だけ試走の時間が与えられるのですが、練習してきた通りの動きを2回続けて再現する事ができたことには驚きました。十分に時間をかけて開発してきたことを審査員にも感じ取ってもらえる試合をする事ができました。
2月12日の全国大会に向け、すでに改良マシンが出来上がりつつあります。
会場での練習風景。レゴパーツの微妙なずれやバッテリーの電圧の変化も見逃さないよう、真剣です。
ピット風景。この3m四方で活動するためには、整理整頓の習慣が大変大切です。今年から、チーム紹介のボードやピットの飾り付け、選手の振る舞い方も審査対象となり、玉川チームは得意のプラダンを持ち込みました。Tamagawaの旗は保護者からのプレゼントです。
会場での練習風景。
本番直前です。2コートが並んでおり、中央をまたぐように設置されている黒いミッションは、両チームの早い者勝ちとなっています。玉川チームは13個のミッションを成功させ、189点を出す事ができました。
審査員から、十分な練習を積み重ねてきた事がわかる、正確な動きをしている、と評価をいただきました。