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2016年3月
ロボット部から2チームが、3月25〜27日に開催の「ロボカップジャパンオープン2016愛知」(於愛知工業大学)に出場し、それぞれ優秀な成績を挙げました。
8年生チーム「TR35.139」(岡田崇靖、野田基)
サッカービギナーズリーグで優勝、および優秀プレゼンテーション賞を受賞。
11年生チーム「TRCP」(岩ア勇樹、大塲海渡、坂巻新、野村有輝)
サッカーライトウェイトセカンダリで3位入賞、世界大会推薦候補チームとなりました。
関東ブロック大会(12月)をそれぞれ優勝と第3位で終えた両チームに、ジャパンオープン出場の連絡が届いたのは、2月下旬でした。期末テスト終了を待ってすぐさま取り組んだ全国大会用の改良は連日続きました。
8年生チームは関東ブロック大会の反省から、キッカーを新規に導入すること、ギヤを入れてスピードアップが必要と判断していました。すでに重量制限に達していたロボットにパーツ追加の作業は、何かの機能を諦める必要がありましたが、プログラム面で効率的に動き回るよう調整することで、より高機能なロボットとすることができました。
11年生チームは白線対策用に光センサーを十字形に並べる新設計と、オープンリーグ並みにドリブラーを搭載することにしたため、シャーシを含めほぼすべてを作り変えることとなりました。これまでの大会で工学部のCNCフライス盤をすっかり使いこなせるようになっており、やり直しをすることなく着々とパーツがそろっていったものの、大会前夜まで組み立てが続き、ほとんど走行実験ができないまま出発の日となってしまいました。
3月25日(金)、昼過ぎに愛知工業大学に到着後、7時まで調整時間。課題はあるものの、皆落ち着いた様子。地元の人オススメの今池駅前の中華料理で結団式。11年生チームは睡眠3時間(?)で調整続行。ホテルのカーペットに白のガムテープで競技コートに見立てる工夫も。
3月26日(土)、8年生チームは予定通りの動きを見せ、4回戦とも勝利し予選リーグ1位で翌日の決勝リーグ進出が決まりました。
11年生チームは白線を簡単に飛び出してしまう問題に苦しめられましたが、4回戦目を見に行くと驚くほど完璧に修正できていました。試合後聞いてみると、配線をすべてやり直す対応をしたとのこと。技術力、決断力、なによりもチーム力の高さを改めて実感しました。4回戦を全勝しこの時点でベスト4。
試合後選手同士の懇親会があり、お目当のチームと名刺交換と情報交換。
3月27日(日)、11年生チームはついに最強のマカオチームと対戦となりました。0−5で負けたものの、よくぞこの程度の点差で食い止めたものです。玉川の選手たちは「もう一度対戦したい。」「わくわくした。」と試合後もうれしそうでした。
8年生チームは、決勝リーグは勝ち抜き戦方式です。準々決勝で、相手チームのロボットにこちらのIR Seekerに影響を与えるセンサーが搭載されていることを審判に指摘する場面がありました。しかし相手ロボットはセンサーを急遽1つはずしたにもかかわらず、わずか1点差での勝利という強豪でした。最後の決勝戦になりました。まさしく1点を交互に奪い合う激しい試合展開となり、得点が入るたびに観客から歓声があがりました。審判も試合中に「こんな試合は見たことがない。」「すごい。」と声を出すほどのシーソーゲーム。後半戦終了時に11対11でそのまま延長戦へ。玉川側ゴール近くにボールが来てもみあっているうちに、相手ゴール側へ転がり、勝利。EV3マシンが全国大会を制覇した瞬間でした。
表彰式で8年生チームは「優勝」と「優秀プレゼンテーション賞」の2枚の表彰状をいただき、11年生チームは「3位」表彰状と、世界大会推薦候補チームとなりました。
2015年度のロボット部活動はこれで終了しました。8年生チーム、春になったらアッパーで表彰を受けます。