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ロボット部:レゴマインドストームによるロボット製作でロボット技術とプログラミングを身につける

活動レポート・活動実績

WRO(ワールド・ロボット・オリンピアード)世界大会に出場しました
2016年12月

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世界大会ではインドのニューデリーで行われ、状態も環境も日本とは全く違う場所でした。大会1日目の準備時間では調整しつつ、発表練習、見に来てくれる人への対応もしながらの準備となりました。
審査1回目はロボットの一部が動かず、予備機でプレゼンしました。2回目も同様でした。後からわかったことですが、原因は熱でした。ホテルに帰ってからは、プレゼンをどうするか、ロボットをどうするかで3時間くらい話し合いました。大会2日目の審査3回目はロボットもプレゼンも万全に備えましたが、ロボットが他チームからの通信でうまく作動せず、1、2回目と同様でした。
結果は56チーム中17位で、初のオープンカテゴリーでの世界大会参加としては良好な結果だったと思います。

ロボット解説

今年のWROのテーマは「Rap The Scrap」でした。そこで僕たちは、宇宙ごみ(以後デブリ)に着目し、宇宙でデブリを回収し、部品ごとに分解、分別するロボットを作ることにしました。
具体的に、デブリはLEGOブロックで表現し、任意の位置から落下させます。それを「回収機構」が自動で受け止め回収し、工場まで運びます。その後、デブリは「分解工場」へ運ばれ分解し、ブロックごとに分別します。
このロボットの見どころは、LEGOブロックを自動で分解するところです。てこの原理を使用し、人がLEGO ブロックを外すときのように分解するができます。また、分別機構も見どころの1つです。カラーセンサー1個で、色を読み取り、さらにカラーセンサーの前をブロックが通過する時間を計測してブロックの長さを判定することで、色とサイズを12種類に分別することができます。

昨年度の活動

昨年9年生の時に、低学年の玉川学園展出品作品を、子供たちが遊べるものにしようということで、ロボットホッケーを製作しました。このロボットホッケーは見事命中し子供に大ヒットしました。また、3月には来園されたNASAのラザギーさんにもこのロボットホッケーで遊んでもらいました。この時に初めて英語で説明をしました。また、同月SSHの発表会に参加し、ロボットホッケーを紹介するポスターを作り大勢の前で発表しました。

製作前計画

10年生になり2人で相談した結果、2年ぶりに大会に出ることを目標にしました。今回出場したWROという大会のオープンカテゴリーを志望した理由は、去年ロボットホッケーを製作した実績があるので、自分たちは固定型ロボットに向いているのではないかと考えたからです。4月からロボットの試作品を製作し始めました。

ビデオ審査

ロボット製作がなかなか進まず、8月7日のビデオ審査に間に合うように製作できるかが不安でした。特に分解機構という国際大会でも活躍した機構は相当頭を使いました。この機構だけで2か月程時間がとられたと思います。ほかの機構もなかなか自分たちで自信作!といった機構はできませんでした。大会1週間前からは夜まで作業が続きました。ビデオ編集はパソコンソフトを使う余裕もなく、遊びで使ったiPhone専用アプリで編集しました。ギリギリの提出期限でしたが、ビデオ審査の結果、全国大会出場が決まりました。

全国大会

ビデオ審査の結果発表が8月24日、全国大会は9月18日、とあまり日程がありませんでした。また、9月17日・18日はペガサス祭ということもあり、クラス展示の手伝いや自由研究の時間もとらなくてはならなかったため、切羽詰まった空気でのロボットの改良となりました。しかし大会前日がペガサス祭初日で、学園長先生が来てくださり、応援の言葉をいただきました。
今回はロボットを会場に持参するので、性能はもちろん、持ち運びやすさや設置のしやすさに向けての改造が大量にありました。また、プレゼンテーションの練習もありました。9月は寝不足の日が続きました。
全国大会当日、新木場という環境が異なる場所でロボットを作動させようと試験を繰り返すものの本番までには間に合わず、一部ロボットが動きませんでした。自分たちの中では国際大会など関係ないと思っていました。あまりにも審査員のダメ出しが多すぎたからです。あきらめて閉会式を聞いていると突然、「202番 Mountain SKY」と呼ばれました。授与されたメダルを見ると「優秀賞」と記載されていました。

最後に

今回、世界大会を経験して、思ったことはたくさんあります。しかし、1番思ったことは、ロボットを作ってきて、家族、チームメンバー、先生方、部活のみんな、たくさんのひとに支えられてきました。本当にありがとうございました。

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